子供は日々、いろいろな遊びを通して学び、考え、想像して、成長します。どの遊びも無駄なものはなく、大切な宝物です。そんな遊びの中で、子供の心を育てる大事な遊びに読書があります。絵本は子供を想像の世界にいざなってくれる大事なものです。また、絵本は子供自身が読むだけでなく、親が読み聞かせることで、コミュニケーションの大きな役割も果たしているのです。その絵本を「素話」という手法で読み聞かせることも最近では流行ってきています。
では「素話」とはなんでしょうか。それは大人が子どもに絵本なども用いずお話をすることをいいます。『語り伝える』というイメージを思い描くとわかりやすいかもしれません。「素話」に用いられるお話は、童話・民話・昔話などになります。幼い子どもたちは、最初から言葉を上手に話せるわけではなく、文字の読み書きも言葉の発達とともに少しずつ覚えていくものです。幼児期の言葉への接触は、まず聞くことから始まり、大人が話した「話し言葉」を何回も何回も繰り返し聞いているうちに、少しずつ言葉を覚えて、自分自身が話すことができるようになっていくのです。話し手の一言一言が、子どもたちをお話の中にどんどん引き込んでいき、子どもたちは夢中になるのです。このように、言葉の発達面から考えると、大人が子どもに『語り、話しかける』ということはとっても大きな意味を持ち、「お話=素話」は、その中でもとても大切な体験であるといえるでしょう。このように「お話を聞くという体験」は、子どもたちの言葉の発達には欠かせないことなのです。こうして、幼い頃に聞いた話は、いつまでも心の中に残って、今後の子どもたちの成長・人間性・感受性の発達のおおきな手助けとなります。